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同族会社の場合、代表者が会社の支出内容を自由に裁量できる余地が大きく次
のような経費処理等は多々見受けられます。 (1)社長及び親族の個人的な費用を経費にする 家庭備品購入、ゴルフ費用、別荘の維持費など (2)会社に必要の無い物を会社資産にして、減価償却する 仕事に関係のない車購入費、など
この場合役員賞与として否認されるリスクが高く、否認されると次のようになります。 -役員賞与とみなされ、損金にできない -役員賞与は給与なので、それに対する源泉所得税の控除モレ、消費税の控 除否認もされます
さらに、不正だと認定されると、重加算税が付きます。そしてこれらとは別に延滞税
も付きます。このように個人的な費用を会社の経費にして、税務調査で否認される
と、本当に痛いのです。 その税金を支払うための資金繰りをしなければならない場合もあります。
税務調査官は多くの会社で否認してきた経験があるので税務調査で見るべきポイン
トを知っています。ゆえに 、調べられれば分かってしまうような行為は止めた方がよ
いと言えます。やりやすい節税はリスクが大きいのです。
中でも役員賞与の否認は本当に痛いのです。きちんとした節税対策は 結果的には
専門家に相談料を払っても安くつきます。
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