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資産というと多くの方は預貯金、売掛金、受取手形、有価証券、土地・建物・車等
の固定資 産等を連想されると思います。これら資産の特徴は財産価値、換金価値が
あるもので、流動資産、固定資産と呼ばれています。しかし貸借対照表には繰延資産
という資産もあります。この資産は財産価値、換金価値がありません。
価値のないものを資産にあげることに違和感を感じられる方も多いとおもわれます
1.繰延資産の実態
「その支出の効果が１年以上に及ぶもの」を総称して繰延資産と読んでいます。
１年以上続く効果によりもたらされる売上と対応させる費用にするためです。
会計技術的な色彩が濃い資産です。
2.繰延資産の内容と費用化の年数
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| 内 容 |
費用化の年数 |
A
ｸﾞ
ﾙ
｜ﾌﾟ |
法人設立費用(創立費) |
償却期間は任意 |
| 会社設立後の開業費用(開業費) |
| 新製品、新技術の試験研究費用(試験研究費) |
| 新技術、新事業開始の費用(開発費) |
| 新株発行のために支出した費用(新株発行費) |
| 社債発行のために支出した費用(社債発行費) |
B
ｸﾞ
ﾙ
｜ﾌﾟ |
同業者団体の会館建設費用負担金 |
税法の規定に従い数年間に亘って費用化 |
| 商店街のアーケードの負担金 |
| 建物賃借時の礼金 |
| ノーハウの頭金 |
| 自社製品販売のための看板・ネオンサインの贈与 |
| 出版権設定の対価 |
| 同業者団体等の加入金 |
| プロスポーツ選手との専属契約等のための契約金 |
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3.繰延資産の良いところ
繰延資産は将来費用にできるもので、Aｸﾞﾙｰﾌﾟの資産は会社利益を調整するこ
とができる一面があり、便利な存在です。
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