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 1.法人税調査の実態
   〜東京税理士会税務調査アンケート
   最近の法人税調査は、95%は事前通知があり、5%は事前通知なしに行われてい
   ます。調査日数は、2日間が多く、84%は4日以内に終わっています。
   調査の結果は、70%が何らかの修正があり、悪質な重課税処分がその内21%で
   あるというのが平均的な税務調査のパターン。
   〜国税庁が発表した「平成17年度における査察の概要」
   平成17年中に摘発した脱税件数は214件、検察庁に告発されたのは150件あっ
   たそうです。
   そのうち消費税にかかる告発件数は10件で、前年の6件に比べ倍近く増加してい
   ます。
   手口としては売上除外や架空経費の計上、消費税については特に人件費を外注
   費へ科目仮装する行為が多く見られたそうです。

 2.脱税が発覚するの理由
    税務調査で不正が見つからない事は稀にありますが、概ね発覚するケースが多
   いようです。
    (1)ウソにウソを重ねてツジツマが合わなくなる
    (2)何回か不正取引が見つからないと油断して隙が出る
    (3)税務署へのタレコミ
    (4)秘密のつもりでも口が滑る

 3.得したつもりでも高いツケを払うことになる
    不正な申告をすると重加算税(35〜40%)、延滞税(14.6%/年)、利子税(4.1%/年) が
   かかります。
   税務調査は、概ね3年周期で行なわれ、延滞税や利子税は数年分徴収されま すの
   で不正所得に対して合計の税率は80%ぐらいとなりこともあります。この結果本来支
   払うべき税金の倍支払うこともありえます。(これらは経費と認められません)

 4.脱税の多い業種(調査が多い)
   順位 業種   不正割合(%) 不正額(万円)
    1 バー、クラブ  60.2    1,659
    2 パチンコ    50.4    3,682
    3 大衆酒場    42.5     433
 5.起訴され場合によっては実刑も
   最近の事例では、脱税額が3000万円で起訴された事例もあります。
                                   
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